町指定文化財 魚藍観音(ぎょらんかんのん)

魚藍観音

魚藍観音
草津山光泉寺境内にある「魚藍観音」です。

明和8年(1771年)に、草津温泉の代表的な料亭である桐屋の高原長右衛門が、草津町の泉水にある金比羅社を奉建しました。
現在、光泉寺の中央階段を登り切った場所に、静かに立っています。この造像は、魚介供養のために作られたものであると考えられています。
明治元年(1868年)に神仏分離令が出された際、金比羅神社境内にあった百観音など多くの石仏が散逸し、破却されました。
しかし、この魚籃観音は明治10年に光泉寺境内に移され、破却を免れました。
魚を入れた霊を装裾にさげた、優美で柔和な表情が美しいです。
高さは約1メートルです。

さて、魚藍観音について、詳しくご案内させて頂きます。
「魚籃観音(ぎょらんかんのん)」は、三十三観音に数えられる観音菩薩の一つです。この観音は、中国で生まれたものであり、同じ三十三観音の中にある「馬郎婦観音(めろうふかんのん)」と同体とされています。魚籃観音は、魚を扱う美女がおり、観音経・金剛経・法華経を暗誦する者を探し、めでたくこの3つの経典を暗誦する者と結婚したがまもなく没してしまったという伝説に基づいています。この女性は、法華経を広めるために現れた観音とされ、以後、魚籃観音として信仰されるようになりました。この観音を念じることで、羅刹・毒龍・悪鬼の害を除くことを得るとされ、日本では中世以降に厚く信仰されています1。魚籃観音の形象は、一面二臂で魚籃(魚を入れる籠)を持つものや、大きな魚の上に立つものなどがあります。日本ではあまり単独で信仰されることはないですが、東京都港区の魚籃寺や三重県津市の初馬寺、千葉県松戸市の万満寺、滋賀県長浜市木之本町の古橋(旧鶏足寺)、長崎県平戸市生月町(生月観音)などに魚籃観音が祀られています。

草津山光泉寺を訪れた際、是非ご覧くださいませ。

尚、このブログは、参考文献の草津温泉の文化財(草津町教で」育委員会)を元に、
生成AI「Copilot」によりブログ記事用に分かりやすく校正したり、文章を作成しました。
何か違っている点がございましたら、ご指摘頂けると幸いです。



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