湯けむりが描く冬の芸術、草津温泉の霧氷風景

冬の朝に咲く、霧氷と朝日の幻想風景

草津温泉では、真冬らしい厳しい寒さが続いております。
12月7日(日)の朝、西の河原公園へと流れる湯川沿いに立ち寄ってみますと
木々の枝に美しい霧氷がそっと宿っておりました。

湯川から立ち上る温泉の湯けむりが冷気に触れ、
繊細な氷の粒となって枝先に降り積もったものです。
自然がつくり出した白いレースのような模様は、近くで眺めると一層美しく、
静かな朝にだけ現れる特別な景色でございます。

ふと視線を上げると、東から差し込む朝日が霧氷を温かく照らし、
金色の光が森の中からあふれ出すように輝いておりました。
凍てつく空気の中にきらめく光芒は、思わず足を止めてしまうほど神秘的で、
冬の草津ならではの“瞬間の芸術”といえる光景でございます。

この霧氷は、昼間に太陽が昇って気温が上がると、ゆっくりと消えてしまいます。
まさに、寒い朝だからこそ出会える一期一会の美しさ。

寒さが厳しい季節ではございますが、どうぞ暖かくしてお出かけくださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。



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