草津温泉は、ひとつの町でいろいろな源泉を楽しめる♪

温泉ソムリエは、温泉の入浴法や、温泉成分について、深く勉強します。
そこで、草津温泉の温泉成分について、
ご紹介させて頂きたいと思います。

草津温泉の源泉は、大きく分けて２つの源泉がございます。

万代鉱　酸性ー塩化物・硫酸塩温泉

湯畑・白旗・地蔵・煮川の湯など
　　　　　酸性－含硫黄・アルミニウム－硫酸塩・塩化物温泉

草津温泉には、１８箇所の共同浴場があり、
同じ源泉でも、場所によって泉質が微妙に違ったりします。

各温泉成分別に比較すると以下の様になります。


こちらの表で、分かると思いますが、
万代鉱について、水素イオンが圧倒的に多いのです。
つまり、酸性の度合いが強い事が分かります。
また、ナトリウムイオン、塩素イオンも多く、
酸性の殺菌力が強く、保温・保湿に優れた温泉です。
万代鉱は、透明なので、温泉も薄いと思われがちですが、
成分的には濃い温泉です。

万代鉱は、硫化水素が、０mgです。
硫化水素は、温泉に含まれるガスなので
源泉の温度が９６度と高温の為、すぐに飛んでしまいます。
硫化水素がない訳ですから、白く濁らないのです。

温泉に含まれるアルミニウムは、収斂作用（傷口などを直す作用）
があると言われております。
何故か、万代鉱の泉質名には、アルミニウムは記載されておりませんが、
実は、アルミニウムが一番多く含まれている源泉なのです。
泉質名は、各成分の割合から、名前がつけられます。
万代鉱は他の含有量が多いので、全体から見ると
アルミウム泉の名前が付けられるまでの割合に達しないので、
泉質名に載らないのです。
一番多いのに、泉質名に記載されないなんて、おかしな事ですよね。
だから、アルミニウム泉の適応症がない訳ではないのです。

また、地蔵の湯で、鉄の含有量が１９．７ｍｇ。
２０ｍｇ以上で、含鉄泉になりますが、たった０．３ｍｇの差で、
含鉄にならないのです。これも、なんかおかしいですよね。
０．３ｍｇ、は、０．０００３ｇですよ。

含鉄泉の適応症は月経障害となっておりますが、
効くか効かないかは、気持ちの持ちようですね。

あと、美肌効果が期待されると言われている話題のメタケイ酸も
１００ｍｇ以上で「美肌の湯」だと言われておりますが、
万代鉱は、なんと５３７mgも含まれております。
日本でもトップレベルの含有量となっております。

万代鉱は、湯畑源泉とは違って、透明な温泉ですが、
とてもすばらいい温泉です。
万代鉱も好きになっていただければと思い、書き込まさせて頂きました。

また、湯畑・白旗・地蔵・煮川の湯なども、
微妙に温泉成分が違って、それぞれの場所によっても
ちがって来ます。それぞれ、好みによって、自分の体にあった
温泉を選ぶといいですよね。

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