草津スカイランドホテルの

お湯の魅力 丸わかり

当館の温泉に入る際、「な~んだ、草津温泉なのに白濁していないのか」と、言われるお客様もいらっしゃると思います。当館の引いている草津温泉万代鉱と言いまして、無色透明となっております。しかしながら、他の草津温泉各源泉の温泉成分と比較して、とても優れた面もございます。万代鉱源泉とはどんな温泉なのか、その魅力についてご案内させて頂きます。

草津温泉の源泉は、大きく分けて3種類の泉質がございます。

草津温泉の源泉は主に3種

万代鉱

酸性ー塩化物・硫酸塩温泉

湯畑・白旗・地蔵・煮川の湯など

酸性・含硫黄―アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉

西の河原

酸性―アルミニウムー硫酸塩・塩化物温泉

万代鉱は草津温泉で

No.1多数あり!!

草津温泉の源泉は、何箇所もありますが、草津町で管理している大まかな源泉は、万代鉱、湯畑、白幡、地蔵、煮川、西の河原源泉です。同じ草津温泉でも、場所によって泉質が微妙に違ったりします。万代鉱源泉は、草津町の中でも一番湯量が多く、毎分6200リットルもの温泉が湧出しております。一番多くの施設や旅館などに配湯されている温泉です。
各草津温泉の成分別に比較して、泉質名の酸性→含硫黄→アルミニウム→硫酸塩→塩化物の順番で、万代鉱源泉の特徴について紹介させて頂きます。

当ホテルが引いている万代鉱は

 

酸性度の決め手になるのが、水素イオンの含有量です。こちらの表で、分かると思いますが、万代鉱は水素イオンが圧倒的に多い温泉と言えます。つまり、酸性の度合いが強い事が分かります。万代鉱のpH値は1.66、湯畑のpH値は2.08となっております。
レモンのpH値が2.0位、胃液が1~1.5位と、言われておりますが、いかに酸性度が強いかお分かりでしょう。
酸性泉の適応症には、慢性皮膚病が掲げられております。5寸釘を草津温泉に漬けておくと10日間でなくなってしまいます。強力な殺菌力と、古い角質を浮き出させるピーリング効果も期待出来ますね。

万代鉱源泉は、遊離硫化水素ガスが、0mgです。
遊離硫化水素は、温泉に含まれるガスなので、万代鉱の源泉の温度が96度と高温の為、すぐに飛んでしまいます。
白濁するのは硫化水素が空気に触れたり光に当たる事により、結晶化されて硫黄の白っぽい粉になります。これを「湯の花」と言いますが、これがお湯と混ざり白く濁るのです。万代鉱は遊離硫化水素ガスがない訳で、白く濁らないのです。遊離硫化水素ガス含有量No1は、煮川源泉です。含硫黄泉は、おもに生活習慣病、メタボの湯と言われ、動脈硬化症、高血糖、高血圧などが適応症に掲げられております。

昔は、草津温泉万代鉱の泉質は、「酸性明礬泉(みょうばん)」と呼ばれておりました。これは、温泉水1kg中の含有化学成分が1,000mg以上あり、陰イオンとして硫酸イオン、陽イオンとしてアルミニウムを主成分とするものとされておりました。これは、収斂作用(傷口などを直す作用)があると言われております。また、美容面では角質を整えるという効果が期待出来ると言われております。しかし、今の新しい泉質名では何故か、万代鉱の泉質名にアルミニウムは記載されておりません。実は、湯畑の源泉より少し多いぐらいのアルミニウムが含まれている源泉なのです。陽イオンとして泉質名に反映される成分のルールとして、20ミリバル%記載されるとされております。湯畑、白幡、地蔵、煮川、西の河原についてはアルミニウムは20ミリバル%以上あります。ミリバル(mval)とは、温泉などの溶液1㎏中に溶存するイオン種の濃度を表す単位の事を言い、ミリバル%は各イオンに対する割合の事を言います。万代鉱は陽イオンの合計400mgに対してアルミニウム47.1mg、湯畑は、265mgに対してアルミニウム43.8mgとなっております。ミリバル%で計算しますと、万代鉱のアルミニウムは11.15ミリバル%、湯畑は20.14ミリバル%となり、湯畑はギリギリ泉質名にアルミニウムの名前が付けられ、万代鉱はつけられなくなってしまうのです。量が多いのに、泉質名に記載されないなんて、おかしな事ですよね。
だからと言って、アルミニウム特有の適応症がない訳ではないと思いますが、いかがなものでしょうか。ちなみにアルミニウムの量がダントツで多いのが西の河原温泉です。「凪の湯」と言う西の河原源泉を引いている共同浴場で、江戸時代に花柳界の女性達が好ん入った温泉とされております。角質を整え、綺麗にするアルミニウムの含有量が多く含まれていたからではないでしょうか。

温泉は、真湯のお風呂に入った後より、いつまでもぽっかぱかで気持ちがいいですよね。
草津温泉に含まれる塩化物、これはナトリウムも合わせて、塩化ナトリウム(お塩)が温泉に融けております。
万代鉱については、草津温泉の中でダントツNo1の含有量となっております。
これは皮膚に塩の膜が出来てパックされた状態となり、保温、保湿効果が期待出来ます。
いつまでも、ほかほか感が持続し、心も温まりますね。

泉質名には掲げられておりませんが、注目すべき温泉の成分です。
美肌効果が期待されると言われている話題のメタケイ酸ですが、100mg以上で「美肌の湯」だと言われております。この成分について万代鉱は、なんと501mgも含まれております。メタけい酸の温泉成分は、お肌のセラミドを整える作用があるとも言われております。セラミドは肌の角質層で、細胞と細胞の中でスポンジのように水分や油分を抱えこんでいるような存在( 細胞間脂質)です。 お肌のうるおいに欠かせない働きをします。日本でもトップレベルの含有量となっております。お肌がツルツルになった感じがしたり、お湯が滑らかに感じるのも、この成分とお蔭だとも言われております。

万代鉱は、透明な温泉ですが、とてもすばらいい温泉です。含有量が多ければいいと言うものではありません。上のグラフの様に、煮川の湯の温泉成分含有量が一番少ないですが、遊離硫化水素ガスが多く含まれており、私の一番好きな温泉でもあります。ただ、万代鉱もいろいろと優れた面がありますので、こんな温泉だったのかと、好きになっていただければと思い、書かせて頂きました。こんな事を知って頂ければ、温泉効果も倍増する事でしょう。

驚くべき草津温泉の美肌効果

2011年1月26日(水)、温泉ソムリエ 石井宏子先生による温泉ビューティ講座「きれいになる草津温泉の過ごし方」について、草津町商工会にて、講義を頂きました。

石井宏子先生は、温泉ビューティ研究家として、テレビやいろんなメディアでご活躍中です。

湯畑はパワースポットと、言われておりましたが、その根拠は?
果たして何だろう?