御汲み上げの湯枠

IMGP5271 御汲み上げの湯枠

当ブログでこれほどまでに有名なこの木の枠について
紹介していなったので、今回、紹介させて頂きます。
草津温泉の湯畑で、目にするのが、
こんこんと温泉が湧き出ている木の枠です。

なんと、江戸時代に八代将軍徳川吉宗の命により
江戸まで草津温泉のお湯を運ばせていたのです。
この湯枠よりお湯を汲んで、樽詰めにして、手で担いで運んでおりました。
お殿様に献上するものですから、下に置く事など許されなかったと聞きます。
東京から草津温泉まで、車で運転しても結構大変なのに、
重たいお湯を手で担いで歩いていくとは、想像を絶しますね。

この湯枠から出ているお湯を御汲み上げの湯と呼んでおります。

IMGP5207 御汲み上げの湯枠

つい最近、「徳川八代将軍御汲上之湯」の碑が移動しました。
IMGP5215 御汲み上げ

IMGP5210 御汲み上げ

ちょっとした歴史についてご紹介します。

1587年より、豊臣秀吉の妹・朝日姫が、病気療養の為、
草津温泉へ訪れております。
これを聞きつけ、秀吉の養子・豊臣秀次も訪問。
豊臣秀吉も草津温泉に行く計画を立てていたそうですが、
すべての手配が完了したにも関わらず、
残念ながら直前で中止になってしまったそうです。 

自分が行くことはできなかった草津温泉ですが、
秀吉は徳川家康に草津への入湯を勧めました。
しかし、当時の草津は徳川と微妙な関係にあった
真田氏が支配していたためか、
家康が草津を訪問することはありませんでした。

そこで、徳川家康は、草津の湯を江戸まで運ばせたという話もあるそうです。



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