たまたま、長野原町を車でこちらの近くの道を通りかかった時、
上の方に巨大な涅槃像を見かけてびっくりしました。
いつの間に出来たのだろう。興味深々となり、
ブログで紹介したくなり、いろいろと調べてみました。
群馬・長野原町に佇む「涅槃像(ねはんぞう)」
— 郷土愛と祈りが込められた物語
群馬県の北西部、草津温泉の玄関口に位置する長野原町。
この静かな山あいに、今、全国から注目を集めている仏像があります。
その名も涅槃像(ねはんぞう)、親しみを込めて「寝釈迦像(ねしゃかぞう)」とも呼ばれます。
全長10メートルを超える巨大なこの仏像は、単なる像ではなく、故郷への深い感謝と祈り、
そして「人が生きる意味」を静かに問いかけるメッセージを宿しています。
涅槃像とは?〜釈迦の最期を表す寝釈迦像〜
涅槃像は、仏教で釈迦が入滅(亡くなる)する瞬間を表した仏像です。
右脇を下にして静かに横たわるその姿は、
「生命には終わりがあるが、それは苦しみではなく悟りへの到達である」
という仏教の深い教えを象徴。
人生の終わりを嘆くのではなく、いまをどう生きるかを問いかけてくれる存在なのです。
涅槃像建立のきっかけ:篠原今朝男氏の想い
この像を建立したのは、神奈川県で霊園事業などを手がける
篠原グループ会長・篠原今朝男氏。
彼は長野原町の出身であり、成功を収めた後も故郷への感謝を忘れず、
「自分を育ててくれた町に恩返しをしたい」という想いから、
3年以上の歳月をかけて涅槃像とその周囲の仏像群を建立。
そして2024年5月、涅槃像は完成し、地域の安寧を祈る“永遠の守り神”として
長野原の地に静かに佇むこととなりました。
仏たちに守られた聖地
涅槃像の周囲には、四天王、不動明王、六地蔵、金剛力士像が並び、
まるで小さな仏教テーマパークのような空間が広がります。
篠原氏の願いは、「亡き人を偲び、生きる人が平和を願う場所になってほしい」というもの。
訪れる人々がそれぞれの思いを胸に、静かに手を合わせられる場所として設計されています。
自身の死後も、町と共に
涅槃像の足元には、篠原氏自身の墓所も設けられています。
これは、彼自身の死後も地元の長野原町に“魂として残りたい”という強い意思の表れ。
人生の終着点としての場所でありながら、
同時に新しい祈りの出発点となることを願っているのです。
訪れる人へのメッセージ
涅槃像の前に立つと、その静けさと圧倒的な存在感に心を奪われます。
しかしそれ以上に、感じるのは「命のはかなさと、その中にある尊さ」。
終わりを恐れるのではなく、いまをどう生きるのか。
その問いを、寝釈迦像は静かに、でも力強く投げかけてくるのです。
アクセス情報
所在地:群馬県吾妻郡長野原町73
最寄駅:JR吾妻線「長野原草津口駅」から車で約10分
駐車場あり(見学は基本的に自由)
「草津温泉の寄り道|坐禅で自分と向き合える・大洞山雲林寺」
公式ホームページ
https://www.unrinji.or.jp/
最後に
この涅槃像は、ただの仏像ではなく、一人の男の郷土愛と祈りの結晶です。
観光名所としてだけでなく、心を静かに整える祈りの場として、
多くの人の心に寄り添い続けてくれることでしょう。
群馬・長野原町を訪れる際には、
ぜひ足を運び、その静かなメッセージに耳を傾けてみてください。
こちらの画像に彫られている内容
篠原家墓所建立及び雲林寺に涅槃像を奉納し記念碑を残す
西暦2023年(令和5年12月)の状況
●SDGs(持続可能な開発目標)17目標を全世界で2030年迄に達成を目指す
●西暦2021年は『宇宙旅行元年」 西暦2022年は29人の民問人が宇宙旅行へ
●新型コロナウイルスの世界的感染拡大 全世界で累計感染者が6億人を突破
●西暦2022年2月24日よりロシアがウクライナへ侵攻を開始 現在も継続中
●西曆2022年9月エリザベス女王死去 96歳 英君主最長の70年在位
滌原今朝男歴
1950年 与喜屋902番地で出生 父·篠原吉五郎 母·志やう
父母は静岡の旭ガラスに勤め、採鉱所責任者の父は終戦後実家に戻る。兄弟12人中10人が結核で死亡し、子供は二人残った。祖父(幸太郎)が篠原本家を継ぐが、當ての名主の面影はなかった。父母と長男(弘)、次男(功)が本家に戻り、その後姉(とし子)が産まれ6人となる。母は私が産まれた時、既に失明しており、4歳の頃から貸しい生活を野菜の行商で補い、町の皆様にお世話になった。父も小学校6年生の時、脳溢血で倒れ、その時の貧しさと惨めな生活は並大抵のものではなく、厳しい試練となり、それが私の基礎となる。辛業後、東京に就職し、18歳で独立。20歳で電機会社を設立し、その後5社を起業し現在に至る。昭和50年、横壁出身の(はる江)と結婚し、長男(秀勝)医師が病院を開業。長女(理恵)は専門学校講師となる。現在あるのは皆様のお陰と感謝し、鳥居と社務所を奉納。又、雲林寺境内に篠原家慕所を建立し涅槃像を奉納した為、記念碑とした。
令和5年12月吉日 篠原今朝男
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草津スカイランドホテル・栖風亭(せいふうてい)