ナナカマドの赤い実が告げる秋 天狗山に届いた冬への便り

九月も半ばを迎え、草津温泉の山あいには、少しずつ秋の気配が深まってまいりました。
草津温泉スキー場・天狗山ゲレンデ周辺では、ナナカマドの実が鮮やかな赤色に染まり、
これから訪れる季節をそっと知らせてくれています。


雨に濡れた赤い実が、しっとりと秋の彩りを添えていました。

🍂 天狗山に実る、秋の赤い宝石

枝先にたわわに実ったナナカマドは、緑が残る山の景色の中でもひときわ目を引く存在です。
葉も少しずつ色づき始め、赤い実との組み合わせは、
草津の秋ならではの美しい風景をつくり出しています。


房になって実るナナカマド。小さな赤い実が、冬を待つ山に華やぎを添えます。

❄ ナナカマドの実が多い年は、大雪になる?

昔から雪深い地域には、「ナナカマドの実が多く生る年は、雪が多くなる」
という言い伝えがあります。
雪に覆われて餌が少なくなる冬に備え、野鳥や動物たちの食べものとなるよう、
木がたくさん実をつけるのではないか――そんなふうにも考えられてきました。

もちろん、実の数から雪の量を予報できるわけではありません。
それでも、自然の小さな変化に冬の訪れを感じ取り、
語り継いできた先人のまなざしには、どこか心を惹かれるものがあります。

ナナカマドの赤い実は、冬になるとツグミやレンジャクなどの野鳥にとって
大切な食べものにもなります。
鳥たちが実を食べ、種を運ぶことで、ナナカマドは次の場所へと命をつないでいきます。
赤い実は、冬の景色を彩るだけでなく、
山の生きものたちを支える小さな贈りものでもあるのです。

🔥 「七竈(ななかまど)」という名前の由来

「ナナカマド」という名前は、材が堅く、七回かまどにくべても燃え残るほど
火に強い木だったことに由来する、という説が広く知られています。
実際にはまったく燃えないという意味ではなく、火持ちのよい堅い木であったことから、
この印象的な名前が生まれたといわれています。

秋には紅葉と赤い実を楽しませ、冬には野鳥たちを迎えるナナカマド。
四季を通して山の暮らしに寄り添ってきた木なのですね。


天狗山ゲレンデ周辺には、赤い実をたくさんつけたナナカマドが並んでいます。

⛷ 願いは、天狗山にたっぷりの雪を

昨シーズンは雪が少なく、草津温泉スキー場も予定より早く営業を終了いたしました。
今年は、これほど多く実ったナナカマドに、思わず期待を寄せたくなります。

街なかはほどほどに、そしてスキー場にはたっぷりと。
そんな少し都合のよい願いではありますが、
天狗山のゲレンデを白く包む豊かな雪景色に、今から胸がふくらみます。

今シーズンは、新設された「天狗山センターハウス」もご利用いただけます。
スキーやスノーボード、そして雪景色の草津温泉を楽しみに、
ぜひお越しくださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


秋の赤い実の向こうに、これから始まる天狗山の冬を思い描きます。



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