草津の爽やかな風と、目に鮮やかな新緑が心地よい季節となりました。
いつも草津スカイランドホテルのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、当館の敷地内で楽しめる植物をご紹介する
「草津温泉の花図鑑」として、イロハカエデの花をご紹介いたします。
秋の紅葉でおなじみのカエデですが、実は春から初夏にかけて、
小さく可愛らしい花を咲かせることをご存じでしょうか。
イロハカエデは毎年春に花を咲かせますが、今年は特に花付きがよく、
例年よりも赤い花が目立っているように感じられます。
小さな花は新緑の葉の下に隠れるように咲くため、
普段は気づかずに通り過ぎてしまうことも多いのですが、
今年は思わず足を止めて見上げたくなるほど、たくさんの花が揺れております。
🍁 露天風呂で見つけた、小さな赤い花
先日、女性用の露天風呂をご利用いただいたお客様から、
このようなご質問をいただきました。
「モミジの葉の下にある、あの赤いものは何ですか?」
ご案内がてら一緒に見上げてみますと、やわらかな新緑の葉の陰に、
小さな赤い飾りのようなものが、いくつもぶら下がっておりました。
よく見てみますと、それはイロハカエデの花でした。
秋の紅葉に目を奪われがちなモミジですが、
春の木漏れ日の中では、こんなにも可憐な姿を見せてくれるのですね。
お客様の素敵な視点のおかげで、私たちもまたひとつ、
敷地内の自然の魅力に気づかせていただきました。
🌿 イロハカエデは、イロハモミジとも呼ばれます
イロハカエデは、別名をイロハモミジとも呼ばれる、
ムクロジ科カエデ属の落葉樹です。
葉は手のひらを広げたような形をしており、
切れ込みは主に5つから7つほどです。
この葉の裂け方を「いろはにほへと」と数えたことが、
名前の由来のひとつとされております。
当館でご覧いただけるイロハカエデは、春の新緑がとても美しく、
明るい緑の葉が太陽の光に透けると、
まるで若葉そのものが輝いているようです。
その葉の下に、赤く小さな花がそっと垂れ下がるように咲いております。
写真でも、露天風呂の近くに咲く赤い花と、
背景にやわらかく映る湯船や石の景色が重なり、
春の草津らしい穏やかな雰囲気が感じられます。
🌸 花のあとは、プロペラのような種へ
イロハカエデの花を近くで見てみますと、
星のように開いた小さな花や、赤く丸みを帯びたつぼみ、
そして少しずつ形を変え始めた実の姿が見られます。
花が終わると、やがて「翼果」と呼ばれる、
プロペラのような形をした種になります。
この種は風に乗ると、くるくると回りながら落ちていきます。
まるで小さな竹とんぼのようで、
カエデの仲間ならではの面白い特徴です。
新緑の季節に花を楽しみ、その後は種の変化を観察できるのも、
イロハカエデの魅力です。
🍃 ノムラカエデは、イロハモミジの園芸品種です
当館の敷地内では、春から赤紫色の葉を楽しめるノムラカエデもご覧いただけます。
ノムラカエデは、ノムラモミジとも呼ばれ、
イロハモミジの園芸品種とされています。
イロハカエデが新緑のやさしい緑で春を彩るのに対し、
ノムラカエデは春から赤紫色の葉を広げ、
庭の中でひときわ目を引く存在です。
写真でも、明るい緑のイロハカエデと、深みのある赤紫色のノムラカエデが並び、
まるで春と秋が同じ庭に同居しているような美しいコントラストを見せております。
同じカエデの仲間でも、葉の色が違うだけで、景色の印象は大きく変わります。
見比べてみると、植物の奥深さを感じていただけることでしょう。
🪭 ハウチワカエデとの違いも楽しめます
当館には、イロハカエデやノムラカエデのほかに、
ハウチワカエデもございます。
ハウチワカエデは、葉がひと回り大きく、
丸みを帯びた立派な形をしているのが特徴です。
名前の由来は、天狗が持つ羽団扇のような葉の形から来ているとされております。
イロハカエデの葉が繊細で軽やかな印象なのに対し、
ハウチワカエデは大きな葉がゆったりと広がり、
森の中でやさしい存在感を放っております。
緑の若葉が美しいイロハカエデ。
春から赤紫色の葉を楽しめるノムラカエデ。
大きな葉が印象的なハウチワカエデ。
それぞれの違いを知ってから眺めると、
敷地内の散策がより楽しいものになります。
♨ 露天風呂から眺める、春だけの小さな景色
女性用露天風呂では、湯船のそばに広がる新緑と、
そこに揺れるイロハカエデの花をお楽しみいただけます。
明るい若葉の下に赤い花がそっと垂れ下がり、
背景には露天風呂の石や湯面がやわらかく映ります。
湯に浸かりながら少し上を見上げると、春の光を透かした葉がきらめき、
その下で小さな赤い花が風に揺れております。
秋の紅葉とはまた違う、春のモミジの美しさです。
自然の中に抱かれるような、
草津温泉ならではの穏やかなひとときをお過ごしいただければ幸いです。
🌿 天狗山ゲレンデ周辺でも、イロハカエデの花を見つけました
当館の敷地内だけでなく、ほかにもイロハカエデの花が咲いているところは
ないかと思い、草津温泉スキー場の天狗山ゲレンデ周辺も見てまいりました。
すると、こちらにもイロハカエデの枝先に、
小さな赤い花がたくさん咲いておりました。
写真のように、明るい新緑の葉の下に、
赤い花がそっと垂れ下がるように咲いております。
春の光に透ける若葉の緑と、その陰で揺れる赤い花の対比がとても美しく、
思わず足を止めて見上げたくなるような景色でした。
これまで、イロハカエデの花はあまり意識して見たことがありませんでしたが、
今年は当館の敷地内でも、天狗山ゲレンデ周辺でも、よく目につくように感じられます。
花そのものは毎年咲くものですが、今年は特に花付きがよく、
見応えのある年なのかもしれません。
普段は秋の紅葉ばかりに注目されるモミジですが、
春の新緑の季節にも、こんなに可愛らしい表情を見せてくれるのですね。
🌱 草津温泉の春は、足元にも頭上にも発見があります
草津温泉の自然は、毎日少しずつ表情を変えております。
昨日まで気づかなかった花が咲き、いつもの景色の中に新しい色が加わります。
イロハカエデの花は小さく、よく見なければ通り過ぎてしまうような存在です。
しかし、ふと見上げた先にその姿を見つけた時、
旅の思い出に小さな彩りを添えてくれることでしょう。
ご来館の際は、ぜひ当館の敷地内でも春の自然をお楽しみください。
露天風呂で、散策の途中で、あるいはお部屋へ向かう道すがら、
思いがけない季節の発見に出会えるかもしれません。
皆様のお越しを、草津の新緑とともに心よりお待ち申し上げております。
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草津スカイランドホテル・栖風亭(せいふうてい)


















