いつも草津スカイランドホテルのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本日は、当ブログの「花図鑑」として、
草津の自然散策で出会える可愛らしいお花をご紹介いたします。
新緑がいきいきと輝くこの季節、
緑の中でぱっと目を引く鮮やかなピンク色の小さな花。
皆様は、散策の途中でご覧になったことがありますでしょうか。
当館の周りを散策すると、いろんなところで見つける事が出来ます。
今回ご紹介するのは、一般的に「レッドキャンピオン」と呼ばれるお花です。
和名では「アケボノセンノウ(曙仙翁)」、また「ヒロハノマンテマ(広葉のマンテマ)」
という名前で紹介されることもあります。
草津の涼やかな空気の中で、まるで森の妖精のように可憐な姿を見せてくれる、
初夏にぴったりの花です。
🌸 レッドキャンピオンの基本情報
まずは、レッドキャンピオンの基本情報を表にまとめました。
散策中に見つけた際の参考にしていただければ幸いです。
| 一般的な呼び名 | レッドキャンピオン |
|---|---|
| 和名 | アケボノセンノウ(曙仙翁) |
| 別名・流通名 | ヒロハノマンテマ(広葉のマンテマ) |
| 英名 | Red Campion |
| 学名 | Silene dioica |
| 科・属 | ナデシコ科 マンテマ属(シレネ属) |
| 原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
| 花の色 | 濃いピンク色、マゼンタピンク |
🍃 ヨーロッパからやってきた可憐な花
レッドキャンピオンは、ナデシコ科マンテマ属の植物です。
もともとはヨーロッパや西アジアを原産とする花で、涼しい気候を好む性質があります。
標高約1,200mに位置する草津温泉の冷涼な空気は、
この花にとって心地よい環境なのかもしれません。
この時期になると、周辺の緑の中に鮮やかなピンク色の花を咲かせ、
草津の初夏にそっと彩りを添えてくれます。
🌸 名前の由来にも込められた花の魅力
レッドキャンピオンは、花の姿だけでなく、
名前の由来を知るとさらに興味深く感じられるお花です。
普段は何気なく眺めている草花にも、その色や形、
伝わってきた歴史が名前の中に込められていることがあります。
ここでは、「レッドキャンピオン」「アケボノセンノウ」「ヒロハノマンテマ」という、
それぞれの呼び名についてご紹介いたします。
レッドキャンピオン
Red Campion
意味・由来
英名の「Red Campion」に由来します。
「Red」は赤みを帯びた花色を表し、「Campion」はナデシコ科の仲間に使われる英語名です。
ひとこと解説
実際の花色は真っ赤というより、濃いピンク色やマゼンタピンクに見えます。
新緑の中でぱっと目を引く鮮やかな色合いが、この名前にぴったりです。
アケボノセンノウ
曙仙翁
意味・由来
「曙」は夜明けを意味する言葉です。
赤みを帯びたやわらかなピンク色の花を、明け方の空の色になぞらえた名前と考えると、とても美しい響きがあります。
ひとこと解説
「センノウ(仙翁)」は、ナデシコ科の仲間に使われる古くからの花名です。
京都・嵯峨の仙翁寺に由来するとされ、どこか雅やかな雰囲気を感じさせます。
ヒロハノマンテマ
広葉のマンテマ
意味・由来
漢字で書くと「広葉のマンテマ」です。
マンテマの仲間の中で、葉が比較的広いことに由来するとされています。
ひとこと解説
「マンテマ」という不思議な響きの名前は、渡来した当時の呼び名「マンテマン」が短くなったものという説があります。
植物の名前には、海外から伝わってきた歴史も残されているのですね。
🌼 植物には少し珍しい「オスとメス」
レッドキャンピオンは、植物の中では少し珍しく、
雄株と雌株が分かれている「雌雄異株」の植物です。
つまり、雄花を咲かせる株と、雌花を咲かせる株があります。
ひとつひとつの花は小さく可憐ですが、その生態を知ると、
自然の不思議さや奥深さを感じさせてくれます。
森の中で風に揺れる姿を眺めていると、
草花にもそれぞれの物語があるように思えてまいります。
🔍 レッドキャンピオンのオスとメスの見分け方
レッドキャンピオンのオスとメスの見分け方について、ご案内させて頂きます。
散策中に見つけた際は、花の付け根や中心部分に注目してみてください。
| 比較ポイント | 雄花(オスの花) | 雌花(メスの花) |
|---|---|---|
| 全体の印象 | すらりとした姿で、軽やかに咲いている印象です。 花の付け根が細く、スマートに見えます。 |
ふっくらとした姿で、やさしく可愛らしい印象です。 花の付け根が丸く膨らんで見えます。 |
| ガク 花の付け根 |
細長い筒のような形をしています。 すっと伸びた姿で、全体的に細身です。 |
ぷっくりと丸く膨らんでいます。 風船や小さな壺のようにも見えるのが特徴です。 |
| 花の中心部 | 中心に雄しべが見られます。 雄しべは花粉を作り、虫に運んでもらう役割があります。 |
中心に白っぽい雌しべが見られます。 くるんと曲がった花柱が目立つことがあります。 |
| 植物としての役割 | 花粉を作る役割があります。 虫たちに花粉を運んでもらい、次の命へつなげます。 |
花粉を受け取り、種を育てる役割があります。 花の後には、膨らんだ部分で種が育っていきます。 |
| 見分けるコツ | 花の付け根が細長ければ、雄花の可能性があります。 横から見ると、すらっとした形が分かりやすいです。 |
花の付け根が丸く膨らんでいれば、雌花の可能性があります。 横から見ると、ふっくらした姿がよく分かります。 |
このように、レッドキャンピオンは花の色だけでなく、
花の付け根の形や中心部の様子にも個性があります。
遠くから見ると同じようなピンク色の花に見えますが、近づいて観察すると、
オスの花とメスの花で役割も姿も違っていることが分かります。
草津の自然散策で見つけた際は、ぜひそっと近づいて、
花の付け根が「細いか」「ふっくらしているか」を観察してみてください。
小さな花の中にも、自然の不思議な仕組みが隠れています。
オスの花です
このように、同じ花でも呼び名によって少しずつ印象が変わります。
「レッドキャンピオン」は花色の鮮やかさを、「アケボノセンノウ」は夜明けの空を思わせるような美しさを、「ヒロハノマンテマ」は葉の特徴を表しているようです。
名前の由来を知ってから眺めると、森の中に咲く小さなピンクの花が、より一層愛らしく感じられますね。
🔍 新緑に映えるマゼンタピンク
写真をご覧いただくと、深い緑の中に浮かび上がるようなピンク色の花が印象的です。
小さな花ですが、色がとても鮮やかなため、散策中でも目に留まりやすいお花です。
近づいて見ると、花びらにはやわらかな質感があり、
雨上がりには小さな雫をまとって、より瑞々しい表情を見せてくれます。
背景の緑がふんわりとぼけると、レッドキャンピオンの可憐な姿がいっそう引き立ち、
森の中に咲く小さな宝石のようにも感じられます。
🌿 花びらは何枚に見えるでしょうか
レッドキャンピオンを見つけたら、ぜひ花びらの形に注目してみてください。
ぱっと見ると、花びらが10枚あるように見えるかもしれません。
しかし、実際の花びらは5枚です。
1枚1枚の先端が深く裂けているため、まるで倍の数の花びらがあるように見えるのですね。
中心には白い小さな飾りのような部分があり、鮮やかなピンク色の花びらに、
可愛らしいアクセントを添えています。
💐 ふっくらとしたガクと細かな毛
次に見ていただきたいのが、花の付け根にある筒状の部分です。
赤紫色を帯びたガクが、ふっくらと風船のように膨らんでいるのが特徴です。
また、茎やガクには細かな毛が生えており、近くで見るととても繊細な表情をしています。
朝露や雨粒がその毛にそっと乗ると、光を受けてきらりと輝き、
思わず写真に残したくなる美しさです。
小さな花ながら、じっくり観察すると実に表情豊かな植物です。
📷 園芸植物としても親しまれる野草の趣
レッドキャンピオンは、園芸植物として楽しまれることもある花です。
一方で、見た目には野草らしい素朴さもあり、
草地や木陰の緑の中に自然に溶け込む姿がとても魅力的です。
華やかすぎず、それでいて遠くからでも目を引くピンク色。
草津の自然の中で出会うと、
旅先で小さな贈り物を見つけたような気持ちになります。
🍀 草津散策の小さな楽しみに
レッドキャンピオンの鮮やかなピンク色は、
少し離れた場所からでも見つけやすく、散策中の目印にもなります。
当館周辺を歩かれる際は、足元や茂みの近く、木陰の緑の中にそっと目を向けてみてください。
思いがけない場所で、可憐な花との出会いがあるかもしれません。
なお、自然の草花は摘み取らず、そっと眺めてお楽しみいただければ幸いです。
こちらは当館から湯畑へ行く途中、西の河原駐車場前の空き地で見つけました。
草津温泉は、湯畑や温泉だけでなく、
季節ごとに表情を変える豊かな自然も大きな魅力です。
小さな花との出会いが、旅の思い出にやさしい彩りを添えてくれることでしょう。
草津スカイランドホテルでは、移ろいゆく季節の風景とともに、
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
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草津スカイランドホテル・栖風亭(せいふうてい)


















